翻訳で仕事をするということ

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 翻訳の種類

翻訳にはどんな種類があるのでしょうか?

翻訳の仕事と翻訳のジャンル

翻訳という仕事で世間一般的に想像されるのは、恋愛小説や推理小説などの出版翻訳の分野と思います。一概に翻訳といっても、翻訳には、いくつかの種類があります。出版翻訳、映像翻訳、実務翻訳などです。実務翻訳1つの中にもいろいろなジャンルがあり、法律、特許、医薬、IT翻訳、Webサイト翻訳、さらには外資系企業の社内文書の作成などの分野に細分化されます。また、映像翻訳でも字幕(字幕といっても映画のロードショーから、1度しか放映されないようなCS放送の字幕まで)、業界の数だけのジャンルがあるといって過言ではないほど様々な分野での翻訳という仕事があります。

翻訳の仕事とスケジュール

翻訳という仕事は基本的には、英文和訳の延長線上にあるものといえます。仕事としての翻訳は訳が正確であることは当然であり、それに加えて速度も要求されます。翻訳業務に限らず、仕事には必ず締切や納期があります。納期までの短い時間の中で安定した品質の作品を作成することが必要となってきます。プロの場合は、ジャンルによっても異なりますが、1日あたり原稿用紙30枚以上、A4用紙に換算すると10ページ程度の翻訳スピードが条件となってきます。また、「大まかな翻訳」という依頼もありますが、この場合、かえって緻密に訳さないといけなくなる場合があります。綿密に訳した完成品でも、「大まかな翻訳」の場合でも、作業にかかる手間暇は同じくらいになってしまうものといえます。翻訳という仕事は孤独で、基本的には在宅で、パソコンに向かって一人で仕事をすることが多くあります。このような場合、外出といえば調べ物をするために書店や図書館に行くなどの決まったパターンになります。納品はメール、受注もメールや宅急便でという場合になると、通訳ように誰かと会って話す仕事とは異なり、かなり孤独な仕事になるといえます。実務翻訳の仕事の場合、受注から納品までの時間が短く、かなり忙しいものとなるものが多くあります。例えば、ヨーロッパのある国の大統領のスピーチの翻訳を金曜の夕方に受注、月曜の朝に納品というスケジュールもありえます。このように場合は曜日や時間帯を問わず働くことも多くなるといえます。

翻訳と知識

翻訳の仕事の醍醐味であり、最大のメリットといえるのが、経験を重ねることによって深い知識を得ることができるということとおもいます。ビジネス翻訳者の場合、業務のジャンルは紳士服の説明書、ソフトウェアのマニュアル、裁判所への提出書類、南の島の観光案内など、多岐に渡るジャンルでの翻訳を手掛けます。さらに、翻訳のために対象についての深い知識が要求されます。例えば、ある化粧品会社の製品マニュアルを訳す場合は、実際にカウンターに客として出かけ、商品を購入してする場合もあります。ケーキのレシピを翻訳するために、ケーキを実際に作ることもあります。好奇心が旺盛な人の場合、このように様々な世界を垣間見ることはとても魅力的なことといえます。日本の翻訳界の頂点にいる(もちろん作家でもある)村上春樹氏の言葉ですが、「創作にはなく翻訳にはあるものは、自分が何かの一端を担っているという感触である」つまり、「役に立つ感」があるといえます。翻訳するとき、世界中に自分だけしかこのようには訳せないだろうと、原作者にとってかけがえのない気持ちになるものなのです。高名な作家の書物の場合も、契約書やマニュアルのようなビジネス文書の場合も、この「役に立つ感」は変わらないといえます。翻訳の業務を請負っているときは、普段の自分とは縁のない商品でも、大事に思い、愛用します。依頼者の役に立ちたいという気持ちで充足するといえるのです。